■ PDSとPDSEの違い
実は詳しくは知りませんがマニュアルには下記のように記述されています。
PDSEはPDSを拡張した区分データセットで、SMS管理下のデータセットです。
ロード・モジュール・データ・セットを、PDS または PDSE のどちらとして割り振 るかを決定する際に、次の項目を考慮しなければなりません。
使用可能度
ロード・モジュール・データ・セットの使用可能度 (データ・セットのスペー スに関連する異常終了を減少させる、圧縮操作の必要性をなくす、システム間 でデータ・セットを有効に共用する、など) を重視する場合には、データ・セ ットに PDSE を使用することを検討してください。取出しのパフォーマンス取出しのパフォーマンス (PDS からのロード・モジュールの検索か、または PDSE からのプログラム・オブジェクトの検索にかかる時間) は、次の要因に 影響されます。DASDスペースの使用効率
− ロード・モジュールまたはプログラム・オブジェクトを格納するデータ・セットのタイプ
− システム環境(LPAR、VMゲスト、あるいはネイティブMVS)
− 装置、チャネル経路、チャネル・サブシステム、およびプロセッサー使用率
このデータ・セットに対して、取出しパフォーマンスが重要かどうかを判断し てください。一般的に、オンライン・テレプロセシング適用業務(TSO/E、 IMS、またはCICSをベースとしたもの)で使用されるモジュール場合、 取出しパフォーマンスが適用業務の応答時間を左右する重要な要素になります。
一方バッチ適用業務の場合、取出しパフォーマンスは、それほど重要ではありま せん。導入時に、各ロード・モジュール・データ・セットについて、取出しパ フォーマンスの重要度を判断する必要があります。
データ・セット内のロード・モジュールの平均が1MBまたはそれ以上の場合は、 PDSEを使用することによって取出しパフォーマンスが改善できます。 比較的小さいモジュールの取出しパフォーマンスは、PDSを使用したほうが効率 的です。
ある程度大きなPDSブロック・サイズの場合、ロード・モジュール・データ ・セットにPDSEを使用するよりも、PDSを使用したほうが効果的です。
しかし、以下のような、それ以外のシステム・データ・セットはPDSEにすること はできません。
SYSn.IPLPARMまた、LPA 内に存在するプログラム (PLPA、MLPA/EMLPA、および FLPA/EFLPA)も、PDSE に入れることはできません。
SYS1.LPALIB、および LPALST 連結内のデータ・セット
SYS1.NUCLEUS
SYS1.PARMLIB
SYS1.PROCLIB
SYS1.SVCLIB
PDSとPDSEの重要な相違点は、このマニュアルのP.517に記載されています。
◆PDSのアロケートの例はこちらです。
◆PDSEのアロケロケートの例はこちらです。
◆PDSのデータセットの属性についてはこちらをご覧ください。
◆PDSEのデータセットの属性についてはこちらをご覧ください。
原典:日本アイ・ビー・エム株式会社
GC28-1782-00
OS/390 MVS MVS System Data Set Definition
(一部改変)