■ IBMレコードの形式
◆ レコードの形式
レコードの形式には下記の3種類があります。
- 固定長レコード(fixed length record)
ファイルを構成する各論理レコードの長さが一定である。物理レコードの長さも
一定であり、非ブロック化の形式でもブロック化の形式でも記録できる。
- 可変長レコード(variable length record)
ファイルを構成する各レコードの長さはまちまちである。一般に論理レコードは
いくつかのデータ項目を含んでいる。そのうちある論理レコードでは必要である
が他の論理レコードでは不必要なデータ項目がある場合がある。そのような時
は可変長レコードとして記録する。
- 不定長レコード(undefined length record)
論理レコードの長さがまちまちである点は可変長レコードと似ているがレコード
の長さに関する情報を持っていない点が異なる。この形式ではレコードのブロック
化はできない。
◆ FBとVBのポジション
◆ JCLのDCB
DDパラメータのRECFMに指定することができるのは
下記の通りです。
(赤字はよく使う指定です)
- F ・・・ レコードが固定長であることを示します。
- V ・・・ レコードが可変長であることを示します。
- U … レコードが不定長であることを示します。
- B ・・・ レコードがブロック化してあることを示します。
- A ・・・ レコードに、ISO/ANSI 制御文字が入っていることを示します。
主な制御コード |
ブランク | ・・・ スキップしない |
0 | ・・・ 1行スキップ |
1 | ・・・ 改ページ |
- | ・・・ 2行スキップ |
+ | ・・・ 0行スキップ(重ね打ち) |
- M … レコードに、機械コード制御文字が入っていることを示します。
- T … トラックあふれ機能を使用してレコードを書き込めることを示します。
※省略時は、Uです。
◆ JCLのDSORG
DDパラメータのDSORG(データセット編成)に指定する(あまり指定しませんが)ことができるのは下記の通りです。
- PS ・・・ 物理順次データ・セット
- PSU ・・・ 位置依存情報を含む物理順次データ・セット
- DA ・・・ 直接アクセス・データ・セット
- DAU ・・・ 位置依存情報を含む直接アクセス・データ・セット
- ISA ・・・ 索引順次データ・セット
- ISU ・・・ 位置依存情報を含む索引順次データ・セット
- PO ・・・ 区分データ・セット
- POU ・・・ 位置依存情報を含む区分データ・セット
※位置依存情報はそのデータ・セットを移動不可能にします。