■ JOBフローの書き方
JOBフローとは、JOB内のファイルの繋がりや実行するプログラムの構成を表すフロー図です。 こういうフロー図があると、JOB内の資源の構成だけでなく、JOB同士の資源の繋がりも明確になり、特にバッチJOBにおいては必須のドキュメントです。
書き方はプログラミング言語におけるフローチャートの書き方に順じますが、各システム、各企業ごと、自動作成ツール、などで部品がちょいと違がったり、 または、フローチャートには、JIS規格(JIS X 0121)で部品が定義され、ある程度の書き方が統一されていますが、JOBフローには(たぶん)明確な規格がありません。 一般的には以下のように書くといいでしょう。
- 流れは上から下へ、左から右へ。
- ファイルには、ファイル名とDD名を記述し、ファイルの作成ステップと使用ステップの関連がわかるように。
- フローの線が交差する場合、フローが複数ページにまたがる場合は、結合子を使って見やすく。
- JOBフローの様式に備考欄があれば、以下の情報も記述しておくと、運用者にとってわかりやすい図になります。
- JOBの実行サイクル
年次、月次、週次、日次、随時
- ファイルの作成JOB、保管サイクル
「xxxxxファイルはzzzzzzJOBで作成」、「xxxxxファイルは1年間保存」、などのコメント
- コントロールカードの内容
実行日、ユーティリティパラメータ内容など
- 帳票の運用内容
帳票の送付先、出力部数など
- JOBLIBやSTEPLIBは、必要でなければ書かなくてもいいと思います。
※JOBとJOBとの関連図は、「ネット図」と呼ぶ場合があります。ネット図は、JOBの前提、後続関係を表します。
※JOBフローとフローチャートはまったく別物です。フローチャートとはアルゴリズムやプロセスを表現する図です。
【JOBフローの代表的な記号例】
【JOBフローサンプル】