■ EXECステートメント
EXECステートメントは、このジョブ・ステップで実行するプログラム、またはカタログ式プロシージャーまたはストリーム内プロシージャーを
指定するため、またシステムにジョブ・ステップの処理方法を伝えるために使用します。
EXECステートメントは、ジョブまたはプロシージャー内の各ステップの始まりを示します。
ジョブには、最高255までのジョブ・ステップを含めることができます。この最大値には、 EXECステートメントが呼び出すすべてのプロシージャー内の全ステップも含まれます。
EX) //name EXEC PGM=aaaaaa, COND=(0,NE,STEP1) ↑
↑
↑
STEP名 実行プログ
ラム名STEP1の戻りコードが
ゼロでない場合
はこのSTEPを実行しません
実例) //STEP2 EXEC PGM=IEFBR14,COND=((0,EQ,STEP1),EVEN) ↑
STEP2はSTEP1の戻りコードが0でない場合に実行します(0の時はこのステップを実行しない)。
たとえ異常終了しても実行します。
<主なキーワードパラメータ>
PGM=aaaaaa 実行するプログラムを指定します。 PROC=bbb 実行するプロシージャを指定します。
COND=(code,演算子,ccc.ddd) ステップの迂回条件を指定します。
code:STEPの戻りコードを指定します。
演算子:指定できる演算子はSORTと同じです。
ccc:ステップ名を指定します。
ddd:プロシージャ名を指定します。
COND=EVEN EVENを指定すると先行するSTEPが異常終了した場合 でも
このSTEPを実行します。
COND=ONLY ONLYを指定すると先行するSTEPが異常終了した場合 のみ
このSTEPを実行します。
<CONDパラメータの迂回条件表>
CONDパラメータのテスト 前のステップの戻りコード(RC) 現行ステップを実行 現行ステップを迂回 COND=(code,GT) RC ≧ code RC < code COND=(code,GE) RC > code RC ≦ code COND=(code,EQ) RC ≠ code RC = code COND=(code,LT) RC ≦ code RC > code COND=(code,LE) RC < code RC ≧ code COND=(code,NE) RC = code RC ≠code
原典:日本アイ・ビー・エム株式会社
GC28-1757-00
OS/390 MVS JCL Reference
(一部改変)